動物病院の税金対策に真っ先にお考えいただきたい「王道の節税対策」をご紹介致します。

節税対策の落とし穴

誰だって余計な税負担は歓迎しませんし、出来る事ならなるべくなら税金を抑えたいと考えるのが心情だと思われます。ただし、院長先生方に是非とも押さえていただきたいポイントが2つあります。

それは「手っ取り早く税金が消えてなくなる魔法の手法は無い」ということと「しっかり対策をしないと、資金繰りなどで、逆に経営を苦しめてしまう」ということです。

WEB上であらゆる情報が検索できる昨今、節税対策と呼ばれるもののほとんどを容易に入手することができます。その中でも、例えば「海外に会社を設立して~」「赤字会社を利用して~」「特殊な生命保険を利用して~」などと言った、怪しげだけど大きな効果がありそうな「特殊な対策」も散見しています。(先生も、少なからずお耳にされたご経験があるかも知れません)

これらの手法は実行できる会社もありますが、かなり限定的で、通常の動物病院経営においては馴染まないものばかりです。また、これらの手法は時の経過とともに法整備される類のものですので、実現性は非常に低いと考えます。

院長先生、ひいては我々顧問税理士が「手っ取り早く聞こえの良い」節税手法を安易に採用して、結果、節税効果以上の損失が発生したというケースが多々あります。

お金を掛けて対策したのに税金が減った実感が無い。むしろ使えるお金が減って苦しくなったと訴える方も少なくありません。

「王道の節税対策」

弊所では院長先生が採用すべき節税対策を「王道の節税対策」と呼んでいます。

内容については次回のコラムにて説明致しますが、弊所では・・・ 

「優先順位が高い手法」+「良い節税手法」=「王道の節税対策」と考えています。

節税はその行為自体が目的ではなく、クリニックの継続や発展、院長先生や従業員の方々が豊かになるための一つの手段・対策であると考えます。

本やWEB上では色々な節税手法があり、知り合いの先生はうまくやっている、顧問税理士は提案してくれないなど、ご不安を煽るような情報が耳に入ってくるかも知れません。

断言しますが、簡単に税金が消えて無くなるような手法はありません。あるとしたら、元本が保証されない投資商品であったり、いずれ法整備されるなど、何がしかのリスクが潜んでいることが多いです。

この様な情報に振り回されないように、繰り返しになりますが、節税対策の落とし穴である「手っ取り早く税金が消えてなくなる魔法の手法は無い」 「しっかり対策をしないと、逆に経営を苦しめてしまう」ということを、先ずはしっかりとご認識ください。

その後「王道の節税手法」からご検討いただき(あまりお勧めしませんが…)特殊な節税手法は最後の最後にご検討くださいませ。

「王道の節税対策」の詳細については次回のコラムでご説明致します。